もちもちさんの生活ブログ

【コラム】怒りと言う名の魔獣を手なずける話

こんにちは!カロンです。
今日は「怒り」について記事を書きたいと思います。
怒りをコントロールする事…それはアンガーマネジメントともいいます。
アンガーは怒り、マネジメントは管理です。怒りの感情を管理するって意味ですね。
このアンガーマネジメントについて、自分なりに見つけた方法などをまとめてみたいと思いました。

なんでそんな記事を書こうと思ったかというと、実はかつての自分自身が、怒りのコントロールが下手だったからです。
怒りって生きるためには必要なモノかもしれないけれど、あまりにも怒りが収まらないとシンドイですよね…
ある日…すごく腹が立つことがあってその事からいつまでも離れられずムカムカしていた時…ピンとくるアドバイスを貰って、目から鱗でした。
「人への怒り」に対しての考え方がそれ以来変わりました。
なので今回は、怒りのコントロールについて自分なりに覚え書き的な感じで書いていこうと思います。

まず初めにあらかじめ注意書きをば・・・
お金や自分の大切な物に損害・実害を受けて怒っている場合、それは適切な行動を起こすべきと思われます。
この記事で言いたいのはあくまでも「怒り」という感情に囚われて自分が何も出来ない、苦しいと言った時に怒りから自分を解放するヒント的な内容となっております。
決して、実害を受けた人に対して「泣き寝入りしろ」と言っているわけではございません。
今となってはどうしようもならない事、後から思い出される怒り、怒りにも色々あると思いますが「怒りが収まれば楽になるのに…」と自分を責めてしまいそうな時に参考にしていただければと思います。

では、本筋に移ろうと思います。

私自身の経験からまずはお話させて頂きます。

ある日のこと・・・
すごくざっくりーな説明ですが…他人からすごく雑な対応をされた事がありました。
雑と言うか、簡単にいうと馬鹿にされているというかナメた対応でした。
こちらを嘲笑うような態度に不快感と違和感を覚えながらも、何故か自分はそれを我慢してその場をやり過ごしました。

しかしその後待っていたのは激しい後悔と怒りです。

「なんであの時我慢したんだろう、おかしいと思うなら反論すれば良かった」

そんな気持ちで心が支配されてしまい、そう思えば思うほど怒りに心が囚われてしまって、ずっと心がモヤモヤしていました。

あまりにモヤモヤして苦しいので、その原因となった人に、後から連絡して不服を伝えようと思いました。
(完全に怒りに支配されている状態でした^^;)
しかし「今更言ってもなぁ…」「なんで物怖じしてるんだよ!」「怒ってるんだから相手の都合なんて知らない、怒りを伝えてやる」など、自分の心の中で様々な気持ちがせめぎ合っていました。

色々考えた結果、私はその人に怒りを伝えることをやめました。
とんでもなく怒っていて苦しくてたまらないのに、相手に対して何故か行動に移せなかったのです。
その状態のまましばらく怒りに支配され、苦しんでいました。

そして…このブログの管理人、もちもちさんにこの出来事を相談しました。

「私はこの怒りをどうすればいいか分からない。今でもその人に怒りを伝えたいが、何故か行動できず苦しい」

そう話しました。
するともちもちさんはとても冷静にこう言いました。
(↓以下やり取り)

もちもちさん「別に、怒りを伝えなくていいんじゃない」

カロン「でも、モヤモヤするじゃん。泣き寝入りみたいで腹立つじゃん」

もちもちさん「だってその人から受けたのって態度の悪さとか言い方の不快感だけでしょ。お金とか損害受けたわけじゃない。ならほっとくのが一番」

カロン「まあそうだけど、そんなに簡単に怒りって収まらないよ。この怒りを切り離せるもんなら切り離したいよ」

もちもちさん「切り離したいなら尚更、その人に何か言う必要って無いんじゃない」

カロン「え?」

もちもちさん「だってその人に文句を言うって事は、その人の人生にとって為になるかもしれない話をするって事じゃん。ムカつく人のために何かするのって腹が立つだけだし、何もせずほっとくのが一番だよ」

ここまで話したところで、「怒りの原因である相手」の為になる事をするというのが、どういう事だろうと考え始めました。
するともちもちさんがこう言いました。

もちもちさん「例えば、店員に腹が立つ接客をされたとかで店舗にクレームを入れるとするじゃん。すると、クレームを受けて指導される方は自分の欠点に気付いたり、自分の至らないかもーな点を見直すキッカケになるかもしれないじゃん気付きとか、直すきっかけを与えるっていうのはすごく相手の為を想う行動だと思うよ。悪い言い方をすると、相手の至らない点の尻拭いをしてあげる行為になるんじゃ?」

これを聞いた私はストンと怒りの荷が降りた気持ちになりました。
つまり、例を挙げたクレームで言うと
クレームを入れる→相手が「人に迷惑をかけたかも」という事を改めて認知する→つまりその人の人生にとってタメになる可能性がある
かもしれないってことです。

人の為になる、と言うと良いことをしているような言葉に見えるかもしれません。
しかしこちらが「怒り」を相手に適切に伝えるためには自分の嫌な記憶を呼び起こさねばならなかったり、自分自身の怒りと向き合う時間が必然的に長くなります。
すると自分は心の負担が増えて消耗します。
しかも、文句を言ったところで相手が開き直りーマンであれば、何一つ改善する気は無いかもしれません。
相手が素直に謝ったりと誠意ある行動をしてくれるかどうかも分かりません。
自分の時間もそれなりに消費することになります。
怒りをぶつけるだけでもスッキリするはず、と思ったはずが逆にムカムカさせられるかもしれません。
それなのに相手に「気付き」を与えようとする行動をこっちから起こすのは、わざわざ自分が怒りで消耗させられながら行う「慈善活動」でしかないのではないでしょうか。
ムカつく相手に対して、後からでもいいから文句を言う…それは相手の人生を良くするためのボランティアになってしまうかもしれません。
それでも怒りを相手に伝えたいかと考えると…私は「もういいや」ってなりました。

では、泣き寝入りすればいいのか?

それは違います。というか、泣き寝入りというよりも、相手に対して「究極的に無関心」な対応を取ることが最大の復讐です(笑)
相手は自分を怒らせたわけで、そうなるとたぶんこっちの基準の中では相当「おかしい」態度なり言動なりを相手はしていたわけですよね。
そうなると、コチラと同じ価値観を持っている人間は一定数世界中にいる訳ですから、相手はコチラと同じような価値観の人間と会った時にまた同じように相手を不快にさせてしまうと思いますし、下手したらトラブルになると思います。

・究極的な無関心とは
無関心でいる、つまり相手に文句も反論も言わず放置し、距離をおく・・・
こちらが無関心でいる事で、相手は人を不快にさせた原因を知る機会を一つ逃すわけです。
気付きを得る機会を逃すことで、相手はまた同じ過ちを繰り返してしまうでしょう。
そんな事が何度かあれば…相手は勝手に転びます(笑)
つまり、自滅します。それを一般的には「罰が当たる」とか「因果応報」と言います。
その人が本当におかしい事をしているのであれば、いつかその人にはやってきたことの結果が降りかかると思われます。
なので無関心で放置するのが相手に冷酷かつ一番合理的で無駄のない方法です。

それでも「ああやって言えば良かった、反論すれば良かった」というモヤモヤは中々切り離せないかもしれません。
そういう時はどうすれば良いのでしょうか。
「後悔」ではなく「反省」をすればオッケーです!

・言うタイミングは基本、その時だけ
相手におかしな対応をされた時に不服を伝えたいという時…あとからいくらでも「その時に不快だと言えばよかった」と思いますが、基本的にはやっぱりその「不快だ」と思ったタイミングで言うべきと思います。
つまり、後出しで言うのはちょっと不利になりやすいし、こっちも後から当時の状況などを鮮明に思い出しながら相手に言葉を伝えるのは相当精神力を使います。
なので、不満があればそれを感じた瞬間に言うのがベストです。

しかし即座に言葉が出て来ないことってありますよね。
私はそのタイプで、相手の対応に違和感を感じても中々不服を伝える事ができませんでした。
不満や不服をその場で瞬間的に、どう言葉にしていいかが分からなくて困っていました。
でも、だからと言って相手に伝えない、我慢はストレスが溜まります。
そこでどうすれば良いかと言うと、、、
感じた違和感、不服はそのまま伝えればいいということです。
変に理由を文章として組み立てようとせず、ただ伝えればいいのです。

「そういう言い方はおかしい」

この一言でいいと思います。
不満な時、不服な時、我慢して不快になりそうな時、この一言を伝えられるだけでも「何も伝えられなかった」とはならないはずです。

それと、例え上記の一言だけでも言えなかったとしても、大事なのは後悔せずに反省する事です。
「~すれば良かった」ではなく「次回似たような件があったら~しよう」と思うと気持ちが少し楽になります。
怒りで視野が狭くなっている時は、このシンプルな考え方が出来なくなってたりします。
「なんでしなかったんだろう」「すれば良かった」は過去に気持ちを送ってしまう悪魔の言葉です。・゚・(ノД`)・゚・。

怒りがどんどん増幅されてしまうのでお勧めしません。
結果的に、やらなかったことはそれで良いのです。今生きてるならそれはそれで正解のルートだと思います。
次回また別のルートに挑戦してみれば良いので、「後悔」ではなく「反省」して、未来の自分に託す感じで気持ちを流していくのも大事な事だと思います。

★まとめ

・怒りの原因に対して行動するという事は、原因を作った相手に『気付き』を与えてあげる助けになりうる。
それを自分がやりたいかどうかよく考えてみる。

・怒りの原因に対して究極的に無関心であれ。本当におかしいことをしているのであれば、怒りの原因となった人間は勝手に転んで自滅する。

・基本的に不服を伝えるタイミングはその時がベスト。その時に言えなくても後悔せず反省すればよい。

★最後に

今回は怒りのマネジメントについて書いてみました。
少しでも誰かの参考になれば幸いです。

最後にもう一度書きますが、金銭的、物損的、暴力的な実害や損害を受けて困っている人は消費者センターや弁護士など、しかるべき機関の手助けを受けて行動を起こしてください。
この記事はあくまでも、怒りの感情を楽にする参考&自分用覚書として書いた記事になります。

怒りというのはうまく使えば自分の味方になると思っています。
私はよく怒りを「龍」と例えるのですが、自分のレベルを超えた力を引き出すための魔獣のように感じます。
龍を手なずけるのは少々厄介かもしれませんが、うまく使えば強大な力をくれる存在とも思います。
怒りは創作におけるいわゆる「ハングリー精神」を引き出す要素の一つです。つまり、良い作品を生み出すためのエネルギーにも使えるはずです。
せっかくの「力」を好き放題暴れさせたままで居たら、自分まで攻撃されて苦しくなってしまいます。
なので、龍(怒り)をうまく手なずけてコントロール&マネジメントして自分の力に変えていきましょう。

モバイルバージョンを終了