革製品に発生するカビの対策(落とし方、予防など)について

         

革製品はいつのまにかカビが生えちゃうことがあり、品が良くても管理が難しいと言われていたりしますよね。
実際、うちにある革製品もしっかり管理できているのか不安でした(;^ω^)
そこで、バッグ屋さんで働いていた家族に「革製品の管理」について話を聞いてみました。
聞いた話を踏まえて、今回はカビと革製品についてまとめてみたいと思います。

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まずは簡単にカビについて
非常に繁殖力が強く、油断すると大量発生
 →特に革製品には大敵

革製品につくと、表面の浸食や黒い痕跡
 →消すことができない

◎カビの発生条件◎
カビの発生条件は3つあります。

1.栄養(汚れ)
2.高温
3.多湿

この3つが同時に揃うと。。。カビが発生<^皿^>

逆に

この3つの1つでも取り除けばカビは発生しない!

例えば、
 〇栄養(汚れ)が無ければ高温多湿でもカビはこない。
 〇低温であれば、汚れていても湿気があってもカビはこない。
 〇湿気が無ければ、汚れていても高温であってもカビはこない。

理屈はこうですが、次の問題があります。
 〇汚れは完全に落とせるか
 〇低温を保てる場所はあるか
 〇湿気のない場所はあるか

何とかなりそうな事は、湿気を避けるために「乾燥剤」を入れたりすることが手っ取り早いと思いますが、
一番良い方法は「汚れ(栄養)を取り除く事」です。

理由は
 革は微細な繊維が交じり、多孔質構造(多数の細かい穴があり、吸着力がある)のため、汚れが内部に浸透しやすいので、汚れが一度浸透すると表面を拭いてもなかなか汚れが落ちません。

ワンポイントアドバイス
◎カビが表面上に発生した場合
①水で濡らして、固く絞った布で大方のカビを取り除きます。布を回しながら拭くと良いです。
②革専用クリーナを使用し、汚れを落とします。
 柔らかいきれいな布にクリーナーをとります。
 鞄全体で使うなら500円玉ほどの量、財布等の小物なら1円玉ほどの量のクリーナーを付け、一度布に馴染ませます。
③陰干しで、風通しの良い場所で1~2日乾燥させます。
④完全に乾いたら、革にクリーナーが残らないよう丁寧に柔らかいきれいな布で全体を乾拭きして仕上げます。
  
このような革専用クリーナーを利用するのが良いと思います。

  

◎長期間、革製品を保存する場合
乾拭きし、水分や汚れを取り除いた後、形を整え通気性の良い布袋に入れ、直射日光のあたらない風通しの良い場所で保管する。
※革製品同士や合成皮革等の製品が直接触れ合う状態での保管は避けたほうが良いです。
  
◎革専用クリーナーが手元にない場合
・重曹水でカビをふき取る方法
 ①乾いた布に重曹水を含ませ、カビをふき取ります。
 ②重曹水でカビをふき取っただけでは、革が白っぽくなってしまいますので、
  油分を補給する必要があります。
  クエン酸(お酢でもOK)とオリーブオイル(または椿オイル)を
  1:1で混ぜたものを布に含ませ革製品全体に塗り込むと良いです。
 ③乾いた布で乾拭きして仕上げます。
   
・エタノールでふき取る方法
 ※変色する可能性があるのでお勧めしません。

専用クリーナーを使ったやり方が一番良いかと思います。

革製品は定期的にお手入れする事で長く使えますし、
経年変化を楽しむことができて良いですよね(*´▽`*)
日本は湿気が多いので、より対策しておきたいところですね。

ではでは(^^)/

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